平成16年12月29日午後4時過ぎ、かねてより入院療養中の清田病院にて容態が急変され逝去されました。以下に岡川先生を偲ぶ寄稿文をご紹介致します。


あまりに急な訃報に言葉もありません。

岡川先生を囲んでの初めてのクラス会を行ったのが奇しくも一昨年の12月30日。それから一年、あのような形でクラス会に出席していたメンバーに会おうとは・・・。次のクラス会にも元気な岡川先生に出ていただきたかった。

正直、今も先生が亡くなったのが信じられないです。卒業生なので普段から頻繁に連絡を取っていないから・・・ということもありますが、先生と病気と言う組み合わせは、僕の中で・・・恐らく大部分の方の中でも・・・「ありえない」事でした。

 「集中!!」

と授業では良く気合が注入されました。先生の担当されていた数学は難解な定理や問題を扱う事が多く、授業中に違う世界に行っている人も多い科目ではあるのですが、先生の授業は非常に分かりやすく、丁寧に教えていただきました。大学でも数学を使っているのですが先生ほど分かりやすく数学を教える事の出来る方と言うのは非常に少ないと思います。

「岡川先生と言えばムカデ競争」と言うくらい先生は体育大会の時に行われるムカデ競争が好きでした。僕のクラスは下から一番となり先生をがっかりさせてしまった事を今でも覚えています。
卒業して、先生が学年主任をされていた時に遊びに行くと、

「やっぱりクラス持ちたいな〜。」

と、仰られていました。僕が最後に先生にお会いした昨夏の学校祭でも、玄関のところで受け持たれているクラスの子達と「いつものように」焼き鳥を焼いておられました。本当に生徒と一緒に頑張る事が好きな先生でした。

岡川先生は心から先生と言う職業を誇りに思い、生徒を愛されていたのだなと思います。確かに厳しい先生ではあったかもしれないけど、先生と言う立場から頭ごなしに押し付けるようなのではなく、口では厳しい事を言いながらも生徒の事を信頼してくれる先生でした。駄目なものは駄目と言ってくれ、厳しい中にも暖かさを持った先生でした。

最後になりますが、岡川先生に巡り会えて本当に良かった。先生の生徒で本当に良かった。

心から岡川先生のご冥福をお祈り申し上げます。

38期 堀米 俊弘様より